開梱のしやすさと強度を兼ね備えた段ボール
大手自動車メーカー 様
ご依頼
北米で車のバンパーを生産するために、日本から設備とバンパーを大量に発送したい。
当初は木材梱包で検討されていましたが、
- 積載効率が悪い
- 個包装に時間がかかる
- コンテナの積み込み作業に時間がかかる
- パッケージのコストと輸送コストの双方を下げたい
とのことで、当社にご相談がありました。
課題
塗装前のバンパーは柔らかく、輸送中の大きな振動による衝突で変形する恐れがありました。
そのため固定方法に工夫が必要で、支えとなる段ボールとの接触箇所の選定に苦慮しました。
さらに、この輸送中の耐圧強度とともに、梱包・開梱のしやすさを求められました。
開梱しやすい仕様は強度が出にくく、この相反する条件を満たす包装設計が大きな課題となりました。
解決策
お客様と何度も打ち合わせを重ねて「梱包作業の容易さ」とはなにかを具体的にヒアリングすることでサンプルを作り込みました。
耐圧強度に関しては、耐圧試験を何度も行うことで最適な段ボール素材を選定して、QCDに応えられる仕様へと導きました。
お客様には段ボールの可能性に驚かれ、輸出用梱包仕様に初めて段ボール製品が導入されることとなりました。
この実績を認めていただき、同グループ内の関連企業様にもご紹介をいただいています。